21日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比1.76%安の28621.92ポイントだった。中国企業指数は1.78%安の10888.52ポイント。メインボードの売買代金は概算で1543億5000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ全面安で始まり、下値支持線として意識された20日移動平均(大引け時点で28632.24ポイント)を序盤に割り込んだ。中盤以降はやや持ち直したものの、同水準を小幅ながら下回って終えた。前日のNY市場でダウ平均など主要3株価指数がそろって続落し、投資家がリスク回避姿勢を強めた。インドなどの新興国を中心に新型コロナウイルスの感染が再拡大するなか、世界的な景気回復の遅れを警戒する売りが膨らんだ。
ハンセン指数構成銘柄では、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)と美団(
03690)が売られ、相場の重荷だった。スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)が急落。丁世忠会長らが支配する親会社が持ち株8800万株を売り出し、嫌気された。石油株のシノペック(
00386)と繊維株の申洲国際集団(
02313)は続落。前日高かった海底撈国際(
06862)も売られた。一方、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)、香港不動産株の恒隆地産(
00101)が小幅に上げた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は続落し、1.52%安の8185.00ポイントだった。JDドットコム(
09618)と快手科技(
01024)、明源雲集団(
00909)の下げがきつい。半面、朝方に2021年1−3月期決算を発表したASMパシフィック(
00522)が18.21%高と急伸した。