21日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。前場終値は前日比1.63%安の28661.58ポイントだった。中国企業指数は1.62%安の10905.97ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で917億6000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ全面安で始まった。前日のNY市場でダウ平均など主要3株価指数がそろって続落し、投資家がリスク回避姿勢を強めた。インドなどの新興国を中心に新型コロナウイルスの感染が再拡大するなか、世界的な景気回復の遅れを警戒する売りが膨らんでいる。指数は序盤に下げ幅を広げたが、中国本土相場が上げに転じたこともあって、朝方に割り込んだ20日移動平均(前引け時点で28634.22ポイント)を上抜けて前場の取引を終えた。
個別では、国際金融株のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)が売られ、相場の重荷となった。スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)が急落。丁世忠会長らが支配する親会社が持ち株8800万株を売り出し、嫌気された。石油株のシノペック(
00386)、自動車株の吉利汽車(
00175)も安い。一方、前日売られたホンコン・チャイナガス(
00003)、中国生物製薬(
01177)、中国蒙牛乳業(
02319)が小幅に上げた。