21日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。前日のNY市場でダウ平均など主要3株価指数がそろって続落した流れを引き継ぎ、ほぼ全面安の展開。インドなどの新興国を中心に新型コロナウイルスの感染が再拡大しており、世界的な景気回復の遅れを嫌気する売りが出た。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比1.24％安の28775.70ポイントで推移している。個別では、スポーツ用品大手の安踏体育用品（02020）が急落。丁世忠会長家族の投資会社が同社株式8800万株を売り出し、嫌気した売りが膨らんだ。繊維株の申洲国際集団（02313）やカジノ株の銀河娯楽（00027）も安い。

　21日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大による景気回復の遅れを懸念し、前日のNY市場が下落した流れを引き継いだ。積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらない中、売りが広がっている。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.32％安の3462.00ポイントで推移している。セクター別では、鉄鋼、通信キャリア、観光・ホテルなどを中心に幅広いセクターで売りが優勢となっている。半面、ガラス、銀行などが買われている。

                                 始値    前日比    騰落率 (%)

 上海総合指数                  3456.30    -16.64     -0.48

 上海B株指数                    250.30     -0.37     -0.15

 深セン成分指数               14010.59    -91.31     -0.65

 深センB株指数                 1162.48     -3.34     -0.29

 滬深300指数（CSI300指数）     5055.24    -28.13     -0.55