20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反落。終値は前日比0.13%安の3472.94ポイントだった。深セン成分指数も0.11%安の14101.90ポイントと3営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8456億3300万元だった。
上海総合指数はプラス圏での推移が目立ったが、終盤に再びマイナス圏に沈んで取引を終えた。4月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)は1年物が3.85%、5年以上物が4.65%にそれぞれ据え置かれ、いずれも市場予想通りとなったことで安心感が広がったほか、習近平・国家主席がボアオ・アジア・フォーラムで行ったビデオ形式の基調講演で、「いかなる形式の新冷戦と対抗意識にも反対する」などと述べたことで、米中関係などに対する過度な懸念も後退した。ただ、前日の米株安が嫌気されたほか、心理的節目の3500ポイントを前に売り圧力も強まり、相場の重しとなった。セクター別では、保険が全面安となったほか、証券、港湾などが売られた。半面、酒造、造船、食品・飲料などが買われた。
A株市場では、ここ最近買われていた上海汽車集団(
600104)や広州汽車集団(
601238)、BYD(
002594)などが利益確定の売りに押された。半面、グループ総裁が華為技術(ファーウェイ)や寧徳時代新能源科技(300750)と共同で開発を進めているハイエンドのスマート電気自動車(EV)を年末に発表する考えを明らかにしたことを受け、重慶長安汽車(
000625)が買われた。日本時間21日午前2時から開催される米アップルのイベントを前に歌爾(
002241)も高かった。
上海B株指数は0.15%安の250.67ポイントと6営業日ぶりに反落、深センB株指数は0.07%安の1165.82ポイントと3営業日ぶりに反落した。