20日の香港市場は軟調か。米株安の流れを引き継ぎ、売りが先行しそうだ。前日のNYの市場でダウ平均は4営業日ぶりに反落。前週末に史上最高値を付けただけに、足元で買われていた消費関連などの景気敏感株が下げた。また、米長期金利の上昇やビットコインの急落を嫌気してハイテク・グロース株も売られ、ナスダック総合指数は3営業日ぶりに反落した。

　もっとも、新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、主要国の経済活動が正常化に向かうとの期待や中国経済の回復を好感する買いが相場を支えよう。決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別銘柄の物色が引き続き活発となるだろう。また、海南省で2年ぶりに開催されるボアオ・アジア・フォーラムに習近平・国家主席がきょう、ビデオ形式で基調講演を行う。その内容に注目したい。

　19日の香港株のADRはHSBC（00005）、AIAグループ（01299）が香港終値を上回った半面、テンセント（00700）アリババ集団（09988）が香港終値を下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を約80ポイント超下回って寄り付くことになる。

                        終値     前日比   騰落率

NYMEX原油 中心限月       63.43     0.24     0.38%

COMEX金 中心限月       1770.60    -9.60    -0.54%

LME銅 3カ月物          9376.15    63.65     0.68%

LMEアルミ 3カ月物      2341.32    23.07     1.00%

　19日の米株式市場で、中国ネット・IT株は総じて軟調。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比1.64％安の234.78米ドルと5営業日続落。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）も1.71％安の209.90米ドルと反落した。主な中国関連ネット・IT株の19日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：234.78米ドル（-1.64％）
　■百度（BIDU）：209.90米ドル（-1.71％）
　■トリップ・ドット・コム（TCOM）：37.01米ドル（+1.37％）
　■JDドット・コム（JD）：76.95米ドル（-0.12％）
　■ウェイボー（WB）：49.16米ドル（-0.65％）
　■ネットイース（NTES）：106.83米ドル（+0.03％）
　■モモ（MOMO）：14.64米ドル（-1.35％）
　■レンレン（RENN）：8.07米ドル（+0.75％）
　■新浪（SINA）：43.26米ドル（0％）
　■捜狐（SOHU）：18.48米ドル（-4.15％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：2.06米ドル（0％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：17.83米ドル（-1.16％）