週明け19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前営業日比1.49%高の3477.55ポイントだった。深セン成分指数は2.89%高の14117.80ポイントと大幅に続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8615億3800万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた。朝方は米中関係の悪化懸念から下げる場面があったものの、切り返して序盤に上げ幅を拡大。好業績の銘柄や政策支援の恩恵を受けるセクターが買われて相場を押し上げた。中国当局がバブル発生を抑えるため引き締め策を講じるとの観測が根強いなか、中盤は上値が伸び悩んだ。しかし終盤に一段高となり、終値は8日以来7営業日ぶりの高値となった。
セクター別では、「上海国際自動車ショー」の開幕を受け、自動車の関連銘柄が大きく買われた。電子部品、観光、証券も高い。半面、鉄鋼、小売り、不動産が下げた。
A株市場では、自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)と重慶長安汽車(
000625)が制限値幅の上限(ストップ高)まで買い進まれた。スマートフォン部品メーカーの歌爾(
002241)、光学フィルムメーカーの浙江水晶光電科技(
002273)、民営ネットワークセキュリティー会社の啓明星辰信息技術集団(
002439)もストップ高。監視システム大手の浙江大華技術(
002236)と杭州海康威視数字技術(
002415)はそろって大幅に続伸した。半面、鉄鋼メーカーの宝山鋼鉄(
600019)、アンガン・スチール(
000898)、本鋼板材(
000761)が軒並み売られた。
上海B株指数は1.39%高の251.04ポイントと5営業日続伸。深センB株指数は1.69%高の1166.66ポイントと続伸した。