16日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.61%高の28969.71ポイントだった。中国企業指数は1.12%高の11027.51ポイント。メインボードの売買代金は概算で1431億7000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付き、前場は前日終値を挟んで一進一退。欧州を中心に広がる新型コロナウイルス変異株への警戒感は根強いが、15日の米株高を好感した買いが相場を支えた。同日発表の米景気指標が良好だった一方で米長期金利は低下し、買い安心感につながった。後場に入ると、中国本土相場の上昇を受けてハンセン指数も上げ幅を拡大し、一時は心理的節目の29000ポイントを上抜けた。終値は同水準を下回ったものの、8日以来ほぼ1週間ぶりの高値だった。中国国家統計局が午前に発表した1−3月期の実質国内総生産(GDP)は、前年同期比18.3%増と四半期の成長率として記録がある1992年以降で最大の伸びだったが、市場予想を下回った。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株のテンセント(
00700)、美団(
03690)、小米集団(
01810)、舜宇光学科技(
02382)が買われて相場の上昇を主導した。前日に同社初の量産電気自動車「ZEEKR001」を発表した吉利汽車(
00175)は7%超高。通信株のチャイナ・モバイル(
00941)とチャイナ・ユニコム(
00762)、石油株のCNOOC(
00883)も高い。半面、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が下げた。香港不動産株の新鴻基地産(
00016)、医薬品株の中国生物製薬(
01177)も売られた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は反発し、1.10%高の8232.13ポイントだった。白物家電メーカーの海爾智家(
06690)とパソコン最大手のレノボグループ(
00992)が大幅高。中国検索エンジン最大手の百度(
09888)、医薬品ネット通販大手の京東健康(
06618)がさえない。