16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.81%高の3426.62ポイントだった。深セン成分指数は0.30%高の13720.74ポイントと反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6921億6500万元だった。
上海総合指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ心理的節目の3400ポイントに乗せて寄り付いた後、前場は上値の重い展開。日本時間の午前11時に発表された2021年1−3月期の中国実質国内総生産(GDP、速報値)が前年同期比18.3%増加したが、新型コロナウイルスの感染拡大でマイナス成長に陥った前年同期からGDPが大幅に回復することは事前に織り込まれており、成長率が市場予想の19%に及ばなかったことが重荷となった。一方、後場に入ると、海外資金の流入が加速したことを好感し、指数は上げ幅を拡大。香港から相互取引を通じて中国本土株に投資する「北向き」資金はきょう、前日の9億5000万元の売り越しから47億2000万元の買い越しに転じた。
セクター別では、酒造、造船、石炭、自動車が高い。半面、前日に高かった非鉄金属の一角の軟調。
A株市場では、重慶長安汽車(
000625)がストップ高を付けたほか、広州汽車集団(
601238)、上海汽車集団(
600104)も大幅高。メーデー連休の航空券予約がコロナ前の2019年同時期水準を上回る可能性が伝わり、中国国際航空(
601111)、春秋航空(
601021)が買われた。医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)、ビール大手の北京燕京ビール(
000729)も上昇が目立った。半面、養豚関連の牧原食品(
002714)、河南双匯投資発展(
000895)、非鉄金属の中国アルミ(
601600)などが下げた。
上海B株指数は0.63%高の247.61ポイントと4日続伸、深センB株指数は1.44%高の1147.22ポイントと反発した。