16日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反発。前場終値は前日比0.05%高の28808.23ポイントだった。中国企業指数は0.37%高の10945.79ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で707億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日終値を挟んで一進一退の方向感に乏しい展開。米国で15日に良好な景気指標が発表されるなか、長期金利が低下したことで買いが入り、相場を支えた。ただ、欧州を中心に広がる新型コロナ変異株への警戒感は強い。心理的節目の29000ポイントが上値抵抗線として意識され、買い上がる勢いを欠いた。午前発表の中国の主要経済指標はまちまちの内容。1−3月期の実質国内総生産(GDP)成長率と3月の鉱工業生産が市場予想を下回った半面、3月の小売売上高は市場予想を上回った。
個別では、通信株のチャイナ・モバイル(
00941)とチャイナ・ユニコム(
00762)、石油株のCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)の上昇が目立った。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)やスマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)も高い。一方、保険株のAIAグループ(
01299)と中国平安保険(
02318)は下落。ハイテク株のアリババ集団(
09988)と子会社の阿里健康(
00241)、スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)も売られた。