15日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.37%安の28793.14ポイントだった。中国企業指数は0.85%安の10905.89ポイント。メインボードの売買代金は概算で1245億HKドル。
ハンセン指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。前日のNY市場でナスダック総合が1%近く下げた流れを引き継ぎ、ハイテク株が売られて相場の重しとなった。また、中国ではあす2021年1−3月期の国内総生産(GDP)など主要経済指標が発表される予定で、様子見ムードも広がった。
ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団(
09988)や中国工商銀行(
01398)が売られたほか、薬明生物技術(
02269)や中国蒙牛乳業(
02319)の下落も目立った。マカオ政府がアストラゼネカに対し、新型コロナウイルスワクチンの供給一時見合わせを申し入れたと伝わり、銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)も売られた。半面、自社株買いの規模拡大を発表した長江実業集団(
01113)が2%超上昇。原油価格の上昇を受け、CNOOC(
00883)も買われた。
この他では、快手科技(
01024)が一時235HKドルまで下落し、上場来安値を付けた。半面、ゴールドマン・サックスが強気でカバレッジを開始した農夫山泉(
09633)は1.30%高。