15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.52%安の3398.99ポイントだった。深セン成分指数は0.42%安の13680.27ポイントと3日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6606億4000万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、ほどなくして前日に回復した心理的節目の3400ポイントを割り込んだ。節目付近の売り圧力を嫌気し、じりじりと下げ幅を拡大した。2021年1−3月期の国内総生産(GDP)など主要経済指標の発表をあすに控え、持ち高調整の売りが重荷となった。もっとも、下落率が1%を超える水準で下げ渋ると、後場はもみ合いながら下げ幅を縮小したが、節目回復には至らなかった。
セクター別では、保険が全面安。中国人寿保険(
601628)嫩江支社の大規模な不正販売の発覚を受けて、当局が保険販売の調査と管理監督を強化する動きが嫌気された。環境、電力、農業関連も安い。半面、非鉄金属、工芸品、文化・教育・娯楽が買われた。
A株市場では、ビールメーカーの北京燕京ビール(
000729)、製薬の江蘇恒瑞医薬(
600276)が安い。2021年1−3月期決算の大幅減益見通しを発表した養豚業者の新希望六和(
000876)が売られたほか、前日高かった免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)が反落した。半面、テクノロジー関連の杭州海康威視数字技術(
002415)、大族激光科技産業集団(
002008)、紫光国芯微電子(
002049)、非鉄金属の中国アルミ(
601600)、紫金鉱業集団(
601899)が買われた。
上海B株指数は0.04%高の246.06ポイントと小幅に3日続伸、深センB株指数は0.47%安の1130.93ポイントと3日ぶりに反落した。