15日の香港市場は、上値の重い展開か。中国ではあす2021年1−3月期の国内総生産(GDP)など主要経済指標が発表される予定で、様子見ムードが強まりそうだ。積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらない中、心理的節目の29000ポイント付近では高値警戒感が相場の重しとなりそうだが、一段の下落余地は限定的とみられる。
一方、中国では労働節(メーデー)連休が近づいており、小売りやホテル、航空、映画など関連銘柄が物色されそうだ。トリップ・ドットコム(
09961)が発表したリポートによれば、連休中の旅行者数は延べ2億人に達するとみられ、4月14日時点でトリップ・ドットコムを通じて予約された飛行機の搭乗券、ホテル、観光施設の入場券、レンタカーの件数は2019年同期をそれぞれ23%、43%、114%、126%上回っている。
14日のNY株式相場は高安まちまち。決算発表がスタートした金融や原油高を好感したエネルギーが上昇した一方、ビットコインの反落を受けたテスラや、ネットフリックス、フェイスブックなどの主力ハイテク株が下落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はまちまち。AIAグループ(
01299)などが香港終値を上回って引けた半面、アリババ集団(
09988)やテンセント(
00700)などが下回って引けた。