14日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.42%高の28900.83ポイントだった。中国企業指数は1.37%高の10999.30ポイント。メインボードの売買代金は概算で1381億HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付き、序盤に上げ幅を拡大。米長期債利回りの低下や米ナスダック総合指数の上昇に加え、中国の独禁法運用を巡る悪材料出尽くし感から前日下げたハイテク株が買い戻されて相場を押し上げた。中国本土相場の上昇も投資家心理を強気に傾け、幅広いセクターで買いが優勢となった。ただ、ハンセン指数が心理的節目の29000ポイントに迫る水準では高値警戒感が強まり、中盤以降は伸び悩んだ。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株の美団(
03690)、テンセント(
00700)、阿里健康(
00241)、小米集団(
01810)、瑞声科技(
02018)がそろって反発。自動車株の吉利汽車(
00175)、医薬品株の石薬集団(
01093)と薬明生物技術(
02269)も大幅高だった。半面、保険株のAIAグループ(
01299)と香港不動産株の長江実業集団(
01113)が逆行安を演じた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は4営業日ぶりに反発し、2.32%高の8225.67ポイントだった。そのほかでは資源株の上昇が目立ち、UCルサール(
00486)、アンガン・スチール(
00347)、馬鞍山鋼鉄(
00323)、中国神華能源(
01088)が52週高値を更新した。自動車部品メーカーの浙江世宝(
01057)は48.80%高と急騰し、深セン上場のA株(
002703)もストップ高を付けた。一方、新型コロナウイルス用ワクチンを開発した康希諾生物(
06185)の下げがきつい。英アストラゼネカと米ジョンソン・エンド・ジョンソンのコロナワクチンの接種後、まれに深刻な血栓が生じる事例が報告され、リスク回避の売りが膨らんだ。