14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反発。終値は前日比0.60%高の3416.72ポイントだった。深セン成分指数は1.55%高の13738.00ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6540億2200万元だった。
上海総合指数はほぼ終日プラス圏で推移した。指数は前日まで3営業日続落し、心理的節目の3400ポイントを下回り、約2週半ぶり安値を付けた後とあって、買い戻す動きが広がった。米食品医薬品局(FDA)が13日、副反応を理由にジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のコロナワクチンの接種を中断するよう勧告したことを受け、経済活動の正常化の遅れも警戒され、指数は一時マイナス圏に沈む場面も見られたが、大引けにかけて上げ幅を拡大した。セクター別では、観光・ホテル、化学繊維、小売りなどを中心に幅広いセクターで買いが優勢だった。半面、電力や銀行の一角が売られた。
A株市場では、前日ストップ安を付けた中国旅遊集団中免(
601888)が買い戻され、8%超上昇。浙江世宝(
002703)や京東方科技集団(
000725)、BYD(
002594)の上昇も目立った。需給改善を受けて鉄鋼株も買われ、重慶鋼鉄(
601005)はストップ高を付けた。半面、興業銀行(
601166)や上海浦東発展銀行(
600000)が売られた。
上海B株指数は0.48%高の245.97ポイント、深センB株指数は0.83%高の1136.23ポイントとともに続伸した。