13日のNY株式相場は高安まちまち。米3月消費者物価指数(CPI)が市場予想をやや上回る強い結果となったものの、米長期債利回りが低下したことが安心感につながった一方、米食品医薬品局(FDA)が副反応を理由にジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のコロナワクチンの接種の一時見合わせを推奨したことで、ワクチン接種の遅れが懸念された。S&P500は0.33%高と反発し、史上最高値を更新。ハイテク株主体のナスダック総合は終日プラス圏で推移し、1.05%高で終了。史上最高値まで1.26%に迫った。一方、ダウ平均は一時199米ドル安まで下落し、68.13米ドル安(-0.20%)と2日続落して終了。ダウ平均採用銘柄はアップル、ボーイング、セールスフォースが1-2%上昇した一方、IBM、ナイキ、J&Jが1-2%下落した。
FDAがJ&Jのコロナワクチン接種により6例の重度の血栓が報告されたと発表し、米政府は米疾病対策センター(CDC)の調査が終了するまでJ&Jワクチンの使用を一時停止するよう求めたことで、空運などの経済活動正常化恩恵銘柄が一時大幅に下落した。ただ、ホワイトハウスがファイザーとモデルナのワクチンで4月末までの2億回の目標が達成できるとしたことで、過度な懸念は後退した。注目された米3月CPIは、前月比+0.6%と市場予想の+0.5%を上回り、コアCPIも+0.3%と予想の+0.2%を上回ったが、米10年債利回りは1.61%と前日比0.05%低下した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 33721.16 33741.64 33545.84 33677.27 -68.13 -0.20
S&P500 4130.10 4148.00 4124.43 4141.59 13.60 0.33
NASDAQ 13902.45 14011.51 13902.45 13996.10 146.10 1.05
CME225先物 29570.00 29900.00 29555.00 29830.00 50.00 0.17
FT100 6890.49 6890.49 6890.49 6890.49 1.37 0.01
DAX 15244.62 15281.65 15184.95 15234.36 19.36 0.12
為替(ドル/円) 109.39 109.75 109.01 109.05 -0.34 -0.31
WTI先物 60.44 60.58 60.44 60.18 0.48 0.80
金(Gold)先物 1746.40 1746.80 1745.10 1747.60 14.90 0.80
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。