13日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに小反発。終値は前日比0.15%高の28497.25ポイントだった。中国企業指数は0.22%安の10850.53ポイント。メインボードの売買代金は概算で1428億3000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、前場は堅調に推移した。前日まで続落した後とあって、買い戻しが優勢。イエレン米財務長官が就任後初の為替報告書で中国の為替操作国認定を見送りすると外電が伝えたことを受け、米中の新たな対立は避けられるとの見方が好感された。ただ、後場に本土市場で上海総合指数が失速すると、ハンセン指数も急速に上げ幅を縮小。結局、小高い水準でもみ合いながらきょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、香港に入境する中国本土住民の14日間の強制検疫を免除する「来港易」スキームの発表を受けて、商業物件を保有する九龍倉置業地産(
01997)、Link REIT(
00823)などの香港地場系銘柄や、香港を主要市場とするアジア生保のAIAグループ(
01299)が大幅高。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)も上昇が目立った。半面、ネット関連企業に対する当局の独占禁止法調査の拡大への警戒感から美団(
03690)が大幅に続落したほか、豚肉大手の万洲国際(
00288)、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)などが安い。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3営業日続落し、1.60%安の8038.81ポイント。美団のほか、ネット通販JDドットコム(
09618)、オンライン旅行会社の同程芸龍(
00780)、ショート動画アプリの快手科技(
01024)の下げがきつい。半面、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)、パソコン世界大手のレノボグループ(
00992)が上昇した。