13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続落。終値は前日比0.48%安の3396.47ポイントだった。深セン成分指数は0.24%高の13528.31ポイントと3営業日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6714億8100万元だった。
上海総合指数は、前場はプラス圏での推移も目立ったが、後場に入って下げ幅を拡大。心理的節目の3400ポイントを下回り、3月25日以来、約2週半ぶりの安値で取引を終えた。新型コロナウイルスワクチンの普及により世界経済が正常化するとの期待が広がる半面、米中対立や金融引き締めが警戒され、相場の重しとなった。中国の税関総署が13日発表した2021年3月の米ドル建て貿易統計は輸出が前年同月比30.6%増となり、市場予想の35.5%増を下回ったことも嫌気された。セクター別では、電力、鉄鋼、石炭などを中心に幅広いセクターで売りが優勢だった。半面、酒造、ソフトウエア、電子などが買われた。
A株市場では、中国旅遊集団中免(
601888)がストップ安を付けたほか、中国中鉄(
601390)や中国鉄建(
601186)の下落も目立った。半面、中国共産党の習近平総書記(国家主席)が現代的な職業教育システムの構築を急ぐとともに、より多くの技術人材を育てる必要があるとの認識を示したと伝わり、江蘇伝智播教育科技(
003032)や北京凱文徳信教育科技(
002659)など教育関連が買われた。
上海B株指数は0.01ポイント高の244.80ポイントと3営業日ぶりに反発、深センB株指数は0.10%高の1126.92ポイントと4営業日ぶりに反発した。