13日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.96%高の28727.53ポイントだった。中国企業指数は0.63%高の10943.09ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で722億4000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、上げ幅を拡大した。前日まで続落した後とあって、買い戻しが優勢。イエレン米財務長官が就任後初の為替報告書で中国の為替操作国認定を見送りと外電が伝えたことを受け、米中の新たな対立は避けられるとの見方から地合いが改善した。もっとも、本土市場が軟調に推移したこともあり、中盤以降は指数が伸び悩んだ。
個別では、香港に入境する中国本土住民の14日間の強制検疫を免除する「来港易」スキームの発表を受けて、九龍倉置業地産(
01997)、新世界発展(
00017)など香港地場系銘柄や、香港を主要市場とするアジア生保のAIAグループ(
01299)が大幅高。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)、中国政府系投資会社の中国中信(
00267)も上昇が目立った。半面、ネット関連株の美団(
03690)が大幅に続落したほか、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)が安い。