13日の香港市場はもみ合う展開か。前日まで続落した後とあって、反発狙いの買いが入りやすいほか、新型コロナウイルスワクチンが普及するにつれて世界経済が正常化するとの期待も相場を支えそうだ。半面、米中対立や中国の金融引き締め懸念、ネット関連企業に対する当局の独占禁止法調査の拡大に対する警戒感が引き続き重荷になるだろう。
今週末にかけて2021年1−3月期の国内総生産(GDP)を含む中国の主要経済指標が発表される。前日大引け後に発表された3月の金融統計は融資増加額が市場予想を上回った一方、マネーサプライM2と社会融資総量が予想を下回った。きょうは3月の貿易統計が発表予定。結果によっては相場の波乱要因になり得る。
前日のNY市場はダウ平均が小幅に4営業日ぶりに反落し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は小幅に3営業日ぶりに反落した。短期的な過熱感が意識されたうえ、主要企業の決算発表の本格化を控えて持ち高調整の売りが出た。同日の香港株のADRはHSBC(
00005)、AIAグループ(
01299)、テンセント(
00700)アリババ集団(
09988)が香港終値を上回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を130ポイント超上回って寄り付くことになる。