週明け12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前営業日比1.09%安の3412.95ポイントだった。深セン成分指数も2.30%安の13495.72ポイントと大幅に続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7757億600万元だった。
上海総合指数は小動きで始まり、次第に下げ幅を広げる展開だった。2020年後半から原油などの商品相場の上昇基調が続くなか、3月の中国物価指標の伸び率が予想を超えたことで、原材料コスト高が警戒されたもよう。中国の李克強首相が9日、企業のコスト負担を軽減する目的で、原材料市場の調整を指示したと伝わった。中国当局が金融を引き締める可能性や、米中関係の対立先鋭化も意識された。ただ、上海総合指数は心理的節目の3400ポイントに迫る水準では下げ渋った。
セクター別では、製紙や非鉄金属、化学肥料が下げる半面、鉄鋼、電力、公共事業が上げた。
A株市場では、前週末にストップ安を付けた順豊控股(
002352)が大幅に下落。建機の三一重工(
600031)と中聯重科(
000157)、車載電池関連の寧波杉杉(
600884)と国軒高科(
002074)もそろって続落した。製紙株のチェンミン・ペーパー(
000488)、化学株の万華化学集団(
600309)の下げがきつい。半面、鉄鋼株の上昇が目立ち、本鋼板材(
000761)がストップ高を付けた。アンガン・スチール(
000898)も買われた。電力株の国投電力控股(
600886)、不動産株の保利発展控股集団(
600048)も高い。
上海B株指数は1.09%安の244.79ポイントと続落。深センB株指数は0.86%安の1125.80ポイントと3営業日続落した。