9日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.07%安の28698.80ポイントだった。中国企業指数は1.19%安の10977.37ポイント。メインボードの売買代金は概算で1417億1000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた直後、下げに転じた。朝方は米国の長期金利の低下と株高を受けた買いが先行したものの、前日の終値は3月18日以来3週間ぶりの高値だっただけに、利益確定売りに押された。指数は前場に心理的節目の29000ポイントを割り込み、ほぼ一本調子で下げ幅を拡大。米中対立の先鋭化が警戒され、中国本土相場が下げたことも投資家心理を悪化させたもよう。ただ後場に入ると、下落率が1%を超える水準では下げ渋った。医療・ヘルスケアや消費財、不動産・建設を中心に幅広いセクターが下げるなか、コングロマリットと素材が堅調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株の美団(
03690)とアリババ集団(
09988)、保険株のAIAグループ(
01299)と中国平安保険(
02318)が売られ、相場の重荷だった。バイオ医薬の薬明生物技術(
02269)と外食大手の海底撈国際(
06862)は大幅に反落。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)も安い。半面、香港地場株の上昇が目立ち、恒隆地産(
00101)、新世界発展(
00017)、中銀香港(
02388)がそろって買われた。石油株のCNOOC(
00883)は後場に上昇した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は反落し、1.80%安の8305.93ポイント。BYDエレクトロニック(
00285)が6.45%安と大幅に続落した。前日高かった金蝶国際ソフト(
00268)、海爾智家(
06690)、京東健康(
06618)はともに下落した。一方、ショート動画アプリの快手科技(
01024)が高い。