9日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.72%安の28798.07ポイントだった。中国企業指数は1.01%安の10997.24ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で768億8000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた直後、下げに転じた。朝方は米国の長期金利の低下と株高を受けた買いが先行したものの、前日の終値は3月18日以来3週間ぶりの高値だっただけに、利益確定売りに押された。指数は心理的節目の29000ポイントを割り込み、ほぼ一本調子で下げ幅を広げた。米中対立の先鋭化が警戒され、中国本土相場が下落したことも投資家心理を悪化させたもよう。
個別では、ハイテク株の美団(
03690)、小米集団(
01810)、アリババ集団(
09988)、保険株の中国平安保険(
02318)が売られ、相場の重荷となった。バイオ医薬の薬明生物技術(
02269)と外食大手の海底撈国際(
06862)は反落。半面、香港地場株の上昇が目立ち、恒隆地産(
00101)、新世界発展(
00017)、中銀香港(
02388)がそろって買われた。取引所運営の香港証券取引所(
00388)は続伸している。