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9日の香港市場は上値の重い相場か。米国の長期金利の低下と株高を受けたハイテク株買いが相場を支える一方、いったん利益を確定する売りが出ると予想する。前日のハンセン指数は心理的節目の29000ポイントを上抜け、終値が3月18日以来3週間ぶりの高値となっただけに、高値警戒感がくすぶる。米国と中国の対立が先鋭化するリスクも意識されるだろう。米商務省は8日、中国でスーパーコンピューターの開発を手掛ける企業や研究機関など7社・団体を「エンティティー・リスト」に追加した。バイデン米政権が同リストで中国企業に事実上の禁輸措置を適用するのは初めて。
上場企業の四半期決算や業績見通しを手掛かりに個別銘柄を物色する動きは引き続き活発だろう。また、中国国家統計国がきょう午前、3月の主要物価指標を発表する。 8日のNY株式相場は、ダウ平均が続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合は3日ぶりに反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)、英金融大手のHSBC(00005)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が香港終値を上回った半面、アジア保険会社のAIAグループ(01299)、製薬の中国生物製薬(01177)と石薬集団(01093)が下回って引けた。 |
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8日の米株式市場で、中国ネット・IT株は総じて堅調。中国のネット通販最大手アリババ集団(BABA)が前日比1.25%高の228.24米ドルと反発。中国の検索エンジン最大手、百度(BIDU)も2.15%高の226.77米ドルと反発した。主な中国関連ネット・IT株の8日終値は次の通り。
■アリババ集団(BABA):228.24米ドル(+1.25%) ■百度(BIDU):226.77米ドル(+2.15%) ■トリップ・ドット・コム(TCOM):38.55米ドル(-0.67%) ■JDドット・コム(JD):82.14米ドル(+1.10%) ■ウェイボー(WB):50.34米ドル(+1.86%) ■ネットイース(NTES):104.93米ドル(+1.49%) ■モモ(MOMO):15.87米ドル(+2.26%) ■レンレン(RENN):8.70米ドル(+5.58%) ■新浪(SINA):43.26米ドル(0%) ■捜狐(SOHU):16.64米ドル(+5.92%) ■チーター・モバイル(CMCM):2.35米ドル(+3.52%) ■テンセント・ミュージック(TME):19.25米ドル(-2.04%) |
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8日のNY株式相場は堅調。米長期金利が低下する中、主力ハイテク株が続伸し、相場をけん引した。S&P500は0.42%高の4097.17ポイントと続伸し、前日に続いて史上最高値を更新。一時、4098.19ポイントまで上昇し4100ポイントの大台に迫った。一時、103ドル安まで下落したダウ平均も57.31米ドル高(+0.17%)と2日続伸して終了。ハイテク株主体のナスダック総合は1.03%高と3日ぶりに反発。アップル、テスラ、ネットフリックス、マイクロソフト、エヌビディア、インテルが1%超上昇し、アルファベット、アマゾンも0.6%超上昇した。寄り前に発表された前週分の新規失業保険申請件数は74.4万件と市場予想の68.0万件を上回る弱い結果となったが、経済活動再開による景気回復期待が続いた。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比0.21ポイント低下し、昨年2月20日以来の低水準となる16.95ポイントに低下した。
先週1.77%まで上昇した米10年債利回りは1.62%と前日比0.03%低下。新規失業保険申請件数が予想より弱い結果となったことや、IMF・世界銀行春季会合セミナーでパウエルFRB議長が景気回復期待は不十分だとし、超緩和的金融政策の継続をあらためて示したことも長期金利の低下につながった。S&P500の11セクターはITの1.42%高を筆頭に、一般消費財、資本財など6セクターが上昇した一方、エネルギーの-1.36%安を筆頭に不動産、公益など5セクターが下落した。 海外市況 |
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