8日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比1.16%高の29008.07ポイントだった。中国企業指数は0.35%高の11109.48ポイント。メインボードの売買代金は概算で2811億2000万HKドル。
ハンセン指数は続落スタート後、ほどなくプラス圏に浮上すると、徐々に上げ幅を拡大した。FOMC議事要旨で緩和的金融政策の長期化が示されたことを受け、前日のNY市場がおおむね堅調に推移したことが好感された。心理的節目の29000ポイントを超える場面では上値の重さが目立ったが、節目を守り、3月18日以来、3週間ぶりの高値で取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、モルガン・スタンレーが目標株価を大幅に引き上げたAIAグループ(
01299)が6%超上昇したほか、HSBC(
00005)も2%超上昇し、指数を押し上げた。申洲国際集団(
02313)や創科実業(
00669)の上昇も目立った。半面、大株主による保有株売却が伝わったテンセント(
00700)は1.51%安。CNOOC(
00883)やサンズ・チャイナ(
01928)も売られた。
この他では、鉄鋼価格の強気見通しを受けて重慶鋼鉄(
01053)が6%超上昇。半面、前日に30%近く上昇していた中遠海運控股(
01919)は利益確定の売りに押されて9%超下落した。