8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに小反発。前場終値は前日比0.08%高の3482.55ポイントだった。深セン成分指数も0.08%高の13989.94ポイントと3日ぶりに小反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7672億7700万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しい展開。積極的な買い材料が乏しい中、中国当局の金融引き締めに対する警戒感から続落して始まったものの、下値の堅さが意識されると、前場半ばにプラス圏に浮上。前日まで続落した後とあって、反発狙いの買いが入った。後場はもみ合いながら上げ幅をやや拡大する場面もあったが、3500ポイントに近づく水準では上値が高く、結局前日終値をわずかに上回る水準で引けた。セクター別では、鉄鋼、非鉄金属、保険、酒造が上げた半面、電力、環境関連、造船が下げた。
A株市場では、鉄鋼メーカーの本鋼板材(
000761)が急伸。国泰君安証券が最新リポートで鉄鋼価格の一段の上昇を予想し、材料視されたもよう。非鉄金属の紫金鉱業集団(
601899)、中国アルミ(
601600)や、医薬株の上海復星医薬(
600196)、麗珠医薬集団(
000513)、食品株の内蒙古伊利実業集団(
600887)、仏山市海天調味食品(
603288)が買われた。監視システム大手の杭州海康威視数字技術(
002415)も高い。半面、環境関連の福建龍浄環保(
600388)、東江環保(
002672)が売られたほか、前日に高かった春秋航空(
601021)が反落した。
上海B株指数は0.43%高の248.07ポイントと5営業日続伸、深センB株指数は0.49%安の1139.51ポイントと9営業日ぶりに反落した。