連休明け7日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前営業日比0.91%安の28674.80ポイントだった。中国企業指数は1.31%安の11070.58ポイント。メインボードの売買代金は概算で1710億HKドル。
ハンセン指数は続伸して始まったものの、序盤に下げへ転じた。心理的節目の29000ポイント超える水準で利益確定売りが出て、相場を押し下げた。不動産市況の過熱を警戒した中国人民銀行(中央銀行)が先月の会合で主要な銀行に年内の融資抑制を求めたと伝わり、金融引き締めへの懸念が広がったもよう。米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録発表を前に、積極的な買いを見送るムードも強かった。中国本土相場が軟調だったこともあってハンセン指数は終盤に下げ幅を広げた。セクター別では情報技術や必需消費財が下げた半面、素材が逆行高。
ハンセン指数構成銘柄では、時価総額が大きいテンセント(
00700)とAIAグループ(
01299)が売られ、相場の重荷だった。ハイテク株の下落が目立ち、テンセントのほかにアリババ集団(
09988)、阿里健康(
00241)、美団(
03690)、舜宇光学科技(
02382)が軒並み安。外食の海底撈国際(
06862)も急落した。半面、食品・飲料株の万洲国際(
00288)とバドワイザーAPAC(
01876)が高い。医薬品株の中国生物製薬(
01177)と石薬集団(
01093)、薬明生物技術(
02269)はそろって上昇した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は4営業日ぶりに反落し、1.37%安の8451.85ポイント。パソコン大手のレノボグループ(
00992)とショート動画アプリの快手科技(
01024)、ネット通販のJDドット・コム(
09618)の下げがきつい。一方、半導体株のASMパシフィック(
00522)、華虹半導体(
01347)、SMIC(
00981)がそろって大きく買われた。