連休明け7日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前営業日比0.65%安の28751.38ポイントだった。中国企業指数は1.07%安の11097.90ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1003億HKドル。
ハンセン指数は続伸して始まったものの、序盤に下げへ転じた。2日から6日までの休場中に米株式相場が上昇したことから、朝方は買いが先行。ただ、不動産市況の過熱を警戒する中国人民銀行(中央銀行)が先月の会合で銀行に融資抑制を求めたと伝わり、金融引き締めへの懸念が広がったもよう。ハンセン指数が心理的節目の29000ポイント超える水準では利益確定売りが出て、相場を押し下げた。中国本土相場の下落が投資家心理を悪化させた上、3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨発表を前に積極的な買いを見送るムードも強まった。
個別では、時価総額が大きいテンセント(
00700)とAIAグループ(
01299)が売られ、相場の重荷となっている。ハイテク株の下落が目立ち、アリババ集団(
09988)と阿里健康(
00241)、美団(
03690)、舜宇光学科技(
02382)が軒並み安。外食の海底撈国際(
06862)も急落した。半面、医薬品株の中国生物製薬(
01177)と石薬集団(
01093)、食品・飲料株の万洲国際(
00288)とバドワイザーAPAC(
01876)が大きく買われた。