連休明け7日の香港市場は買いが先行か。2日から6日までの休場中に米株式相場が上昇したことで、香港市場で買い安心感が広がると予想する。新型コロナウイルスのワクチンが普及するにつれ、世界で経済活動の再開が進むとの期待は根強い。バイデン米大統領は米国時間の6日、19日までに米国内の全成人がワクチンの接種対象になるとの見通しを示した。従来見通しの5月1日から前倒しとなり、投資家心理の支えとなるだろう。

　6日のNY市場ではダウ平均が3営業日ぶりに反落した。ハイテク株主体のナスダック総合も小幅ながら4営業日ぶりの反落。ただ、ダウ平均は前日に過去最高値を1週間ぶりに更新したばかりで、景気回復を見込んだ上昇基調は変わっていないとみる。

　もっとも、買い一巡後は伸び悩む展開がありそうだ。中国人民銀行（中央銀行）が不動産市場などの過熱を警戒し、金融機関に融資抑制を要求したと伝わっており、市場では金融引き締めへの懸念がくすぶる。3月の米連邦公開市場委員会（FOMC）の議事要旨を前に、積極的な売買を見送る動きも出そうだ。

　6日の米株式市場で、中国ネット・IT株は軒並み高。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比2.34％高の230.57米ドルと続伸。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）は1.92％高の226.55米ドルと3営業日続伸した。主な中国関連ネット・IT株の6日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：230.57米ドル（+2.34％）
　■百度（BIDU）：226.55米ドル（+1.92％）
　■トリップ・ドット・コム（TCOM）：40.18米ドル（+1.23％）
　■JDドット・コム（JD）：83.51米ドル（+1.24％）
　■ウェイボー（WB）：51.04米ドル（+3.01％）
　■ネットイース（NTES）：107.27米ドル（+1.64％）
　■モモ（MOMO）：15.61米ドル（+3.17％）
　■レンレン（RENN）：8.70米ドル（-1.36％）
　■新浪（SINA）：43.26米ドル（0％）
　■捜狐（SOHU）：15.83米ドル（+0.70％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：2.32米ドル（+4.98％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：20.16米ドル（+5.94％）

　本日から取引停止になる銘柄と取引再開になる銘柄は次の通り。
　※ストックコネクト採用のA株とB株が対象

★以下の銘柄は本日から取引再開
◇*ST衆泰汽車（000980）

★以下の銘柄は本日から取引停止
◇徐工集団工程機械（000425）：重要公告発表のため