30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。終値は前日比0.62%高の3456.68ポイントだった。深セン成分指数は0.85%高の13888.44ポイントと4営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7493億4200万元だった。
上海総合指数は小動きで始まった後、次第に上げ幅を拡大。上場企業の2021年1−3月期業績見通しを手掛かりに買いが入ったほか、前週末に発表された2021年1−2月の中国工業企業の税引き前利益が前年同期比178.9%増だったことで、中国景気の堅調な拡大が買い安心感につながった。米ドル相場の上昇を受けた資金流出懸念がくすぶるなか、後場に入ると上値の重さが目立ったものの、結局は終値ベースで18日以来8営業日ぶりの高値で引けた。
セクター別では、軍需関連や公共事業、鉄鋼が上げた半面、環境関連、観光、石炭が下げた。
A株市場では、シリコンメーカーの隆基緑能科技(
601012)、台湾・鴻海精密工業傘下の富士康工業互聯網(
601138)が大幅に反発。監視システム大手の杭州海康威視数字技術(
002415)、中堅銀行の上海浦東発展銀行(
600000)も買われた。自動車メーカーの江鈴汽車(
000550)が連日のストップ高を付けた半面、やはり前日ストップ高だったチェンミン・ペーパー(
000488)、張裕ワイン(
000869)が売られた。環境マネジメント会社の東江環保(
002672)、小売り大手の永輝超市(
601933)も安い。
上海B株指数は0.22%高の245.62ポイントと4営業日続伸、深センB株指数は0.45%高の1129.05ポイントと3営業日続伸した。