26日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日ぶりに反発。終値は前日比1.57%高の28336.43ポイントだった。中国企業指数は2.06%高の10966.06ポイント。メインボードの売買代金は概算で1839億HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の28000ポイントを回復した。前日終値は1月8日以来2カ月半ぶりの安値圏だっただけに、買い戻しが先行。米新規失業保険申請件数が予想より強い結果だった上、バイデン米大統領が新型コロナウイルスワクチン接種目標の倍増を表明し、米経済の早期回復期待が強まった。中国人民銀行(中央銀行)が近く預金準備率引き下げの手続きを始めるとの観測を背景に中国本土相場が上昇したことも、投資家心理を強気に傾けた。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株の美団(
03690)とテンセント(
00700)、小米集団(
01810)が買われて相場の上昇を主導した。不動産株の碧桂園(
02007)と龍湖集団(
00960)がともに反発。バイオ医薬の薬明生物技術(
02269)、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)は大幅に続伸した。半面、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、前日に2020年12月本決算を発表した瑞声科技(
02018)が下げた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は6営業日ぶりに反発し、2.33%高の8129.63ポイント。ネット小説サービスの閲文集団(
00772)とショート動画アプリの快手科技(
01024)が急上昇した。一方、前日買われた金蝶国際ソフト(
00268)が急落した。