25日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に5営業日続落。終値は前日比0.07%安の27899.61ポイントだった。中国企業指数は0.96%安の10744.27ポイント。メインボードの売買代金は概算で2004億7000万HKドル。
ハンセン指数は下値支持線として意識されていた100日移動平均を割り込んでスタート。米証券取引委員会(SEC)が24日、監査基準を満たさない外国企業を米市場から締め出す規制の導入に向けて意見公募を開始したと表明したことを受け、上場廃止を懸念して中国企業の米国預託証券(ADR)が急落したことが嫌気された。ただ、ハンセン指数は前日まで大幅に4日続落した後とあって、自律反発を狙った買いが相場をある程度支えた。売り一巡後に下げ幅を縮めると、大引けにかけて前日終値を挟んだもみ合いが続いた。
ハンセン指数構成銘柄では、決算発表を終えたスマホ大手の小米集団(
01810)、本土不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)、火鍋料理チェーンの海底撈国際(
06862)、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)、ITの大手のテンセント(
00700)が大幅安。海外ブランドに製品を提供するニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)が4%超下げた。H&Mやナイキなどウイグル族人権問題で新疆産綿花の使用拒否を表明した海外ブランドに対し、中国国内で不買運動が広がったことが嫌気された。半面、スポーツ用品国内大手の安踏体育用品(
02020)は8%超高と急伸。医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)が約4%超上昇したほか、取引所運営の香港証券取引所(
00388)、アジア生保のAIAグループ(
01299)が買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は5営業日続落し、1.2%安の7944.80ポイント。前日に急伸したネット小説サイトの閲文集団(
00772)が反落した半面、大手オンライン旅行会社の同程芸龍(
00780)、医薬品ネット通販大手の京東健康(
06618)が上昇した。