25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.10%安の3363.59ポイントだった。深セン成分指数は0.10%高の13421.16ポイントと3日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6759億6000万元だった。
上海総合指数は、序盤はマイナス圏で推移したが、ほどなくプラス圏に浮上した。指数は前日に2週間ぶり安値を付けた後とあって、買い戻す動きが広がったが、積極的な買い材料が見当たらない中、上値は重く、終盤に再びマイナス圏に沈んだ。指数は結局、連日で3月10日以来、約2週間ぶり安値を付けた。一方、2020年12月本決算の発表が本格化しており、業績を手がかりに個別物色の動きが強まった。セクター別では、電力、酒造、宝飾などが売られる半面、観光・ホテル、石炭、繊維・アパレルなどが買われた。
A株市場では、行政処分を受けることが明らかになった海通証券(
600837)が7%近く下げたほか、招商銀行(
600036)や中国農業銀行(
601288)など銀行株も安い。半面、H&Mやナイキが新疆ウイグル自治区産の綿花を使用しないと表明したことを受け、国内のアパレルブランドに注目が集まり、日播時尚集団(603196)や上海美特斯邦威服飾(
002269)がストップ高をつけた。
上海B株指数は0.50%高の242.35ポイントと3日ぶりに反発、深センB株指数は0.52%安の1097.47ポイントと3日続落した。