24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。前場終値は前日比1.30%安の3367.06ポイントだった。深セン成分指数は1.47%安の13407.35ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7623億5600万元だった。
上海総合指数は心理的節目の3400ポイントを割り込んでスタート。序盤はわずかながらプラス圏に浮上する場面もあったものの、ほどなくして下向きに転じ、下げ幅を拡大した。終値は3月10日以来、2週間ぶり安値を更新。前日の米国市場やきょうの香港、日本などアジア主要市場がそろって軟調に推移する中、リスクを回避する動きが優勢。中国が国家備蓄のアルミニウムを売却するとのうわさが広がり、商品相場の急落で非鉄金属などが大きく売られたことも地合いを悪化させた。
セクター別では、非鉄金属のほか、鉄鋼、セメント・建材も安い。欧州などでの新型コロナウイルス感染の再拡大を警戒して航空・空港運営が売られた。半面、酒造、環境関連、証券が買われ、相場をある程度下支えした。
A株市場では、格安航空の春秋航空(
601021)がストップ安。産金株の紫金鉱業集団(
601899)、アルミメーカーの中国アルミ(
601600)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)、重機大手の中聯重科(
000157)も下げがきつい。半面、環境関連の福建龍浄環保(
600388)、東江環保(
002672)、防犯設備の浙江大華技術(
002236)、電子設備メーカー富士康工業互聯網(
601138)が逆行高を演じた。
上海B株指数は0.31%安の241.15ポイント、深センB株指数は0.54%安の1103.16ポイントとともに続落した。