24日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4日続落。前場終値は前日比1.90%安の27954.52ポイントだった。中国企業指数は2.18%安の10868.77ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1042億8000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付き、次第に下げ幅を拡大。心理的節目の28000ポイントを割り込んで前場の取引を終えた。欧州などでの新型コロナウイルス感染の再拡大が警戒されている。感染力の強いコロナ変異株の新規感染が増えれば経済活動の正常化が遅れるとの見方から、運用リスクを回避する売りが膨らんだ。独ビオンテックと上海復星医薬(
02196)が共同開発したコロナワクチンの瓶の封止に問題が見つかり、香港とマカオが同ワクチンの接種を停止したことも、投資家心理を悪化させたもよう。
個別では、中国生活関連サイトの美団(
03690)、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)が大きく売られ、相場の下落を主導。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と瑞声科技(
02018)、カジノのサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)はそろって大幅に続落した。一方、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、バイオ医薬の薬明生物技術(
02269)が買われている。