23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.93%安の3411.51ポイントだった。深セン成分指数は1.12%安の13607.27ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7885億8200万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた直後に下げに転じ、前場にほぼ一本調子で下げ幅を拡大。欧米との政治的対立が意識され、リスク回避の売りが出たもよう。欧州連合(EU)と米国、英国、カナダが22日、中国での少数民族ウイグル族の不当な扱いが人権侵害にあたるとして、中国政府当局者らへの制裁を相次いで発表した。後場は心理的節目の3400ポイント付近でもみ合い、結局は同水準を守って終えた。
セクター別では、鉄鋼が軒並み安のほか、非鉄金属、石炭、化学肥料が大幅に下げた。一方、公共事業と酒造、ソフトウエアが買われた。
A株市場では素材株の下落が目立ち、中国アルミ(
601600)、宝山鋼鉄(
600019)、チェンミン・ペーパー(
000488)、アンガン・スチール(
000898)が売られた。金鉱大手の紫金鉱業集団(
601899)、映画館チェーンの万達電影(
002739)、自動車部品の光啓技術(
002625)の下げもきつい。一方、家電大手の海信家電集団(
000921)が大幅高。金融株の上海銀行(
601229)、中国人寿保険(
601628)、東方証券(
600958)、華泰証券(
601688)はしっかり。
上海B株指数は0.71%安の241.89ポイント、深センB株指数は0.97%安の1109.13ポイントとともに反落した。