23日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続落。前場終値は前日比1.18%安の28545.71ポイントだった。中国企業指数は1.57%安の11129.73ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で931億5000万HKドル。
ハンセン指数は心理的節目の29000ポイントに乗せて寄り付いたものの、ほどなくして下向きに転じ、下げ幅を拡大した。米長期金利の低下を好感して前日の米国市場で高PER銘柄が買われた流れを引き継ぎ、朝方はハイテク・グロース株が上昇したものの、上値の重さが意識されると次第に売りが優勢。新疆ウイグル族問題を巡り欧州連合(EU)と米国、英国、カナダが足並みを揃えて中国政府当局者らへの制裁を発表したことを受け、中国と欧米の政治的対立が懸念されたほか、本土市場の下落も地合いを悪化させた。
個別では、ネット関連株の美団(
03690)やスマートフォン大手の小米集団(
01810)が安い。きょう2020年12月本決算を発表する吉利汽車(
00175)、薬明生物技術(
02269)、海底撈国際(
06862)、中国生物製薬(
01177)がそろって売られた。半面、本土系不動産デベロッパーの龍湖集団(
00960)、碧桂園(
02007)、華潤置地(
01109)は小幅高。きょう香港市場にセカンダリー上場した中国検索エンジン最大手の百度(
09888)の前場終値は公開価格を0.24%上回る252.60HKドルだった。