23日の香港市場は反発スタートか。米長期金利の低下を受け、高いPERのハイテク・グロース株が買われ、相場を押し上げる展開になりそうだ。先週1.75%まで上昇した米10年債利回りは1.69%台に低下。前日のNY市場でハイテク株比率の高いナスダック総合指数は1.23%高と続伸し、アップル、マイクロソフト、テスラ、ネットフリックスなどの主力ハイテク株が軒並み2%超上昇した。香港市場もこの流れを引き継ぐと予想する。
企業の決算発表が本格化する中、業績を手掛かりとした個別物色も引き続き活発になるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の吉利汽車(
00175)、薬明生物技術(
02269)、海底撈国際(
06862)、中国生物製薬(
01177)などが2020年12月本決算を発表する。また、きょうは中国検索エンジン最大手の百度(
09888)が香港市場にセカンダリー上場する。22日のグレーマーケット価格(上場前の相対取引価格)は公開価格(252HKドル)を1.11%上回る254.80HKドルで引けた。
22日の香港株の米国預託証券(ADR)は、英金融大手のHSBC(
00005)が香港終値を下回った半面、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)やアジア生保のAIAグループ(
01299)が上回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を約160ポイント上回って寄り付くことになる。