週明け22日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前営業日比0.36%安の28885.34ポイントだった。中国企業指数は0.20%高の11306.71ポイント。メインボードの売買代金は概算で1342億3000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まり、前日終値を挟んで一進一退の方向感を欠く展開となった。米連邦準備理事会(FRB)が大手銀行の資本規制の緩和措置終了を発表し、19日の米債券市場で長期金利が上昇したことを嫌気した売りが相場の重荷となった。もっとも、中国本土相場の上昇を受けた買い戻しも入り、相場を下支え。中国人民銀行(中央銀行)の易綱行長が20日、実体経済を支えるため「金融政策を調整する比較的大きな余地がある」と述べたと伝わり、金融引き締め懸念が後退したもよう。心理的節目の29000ポイントを超える水準では上値追いは限られ、前日に続いて同水準を割り込んで終えた。セクター別では消費財と通信が下げた半面、コングロマリットと公共事業が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株の舜宇光学科技(
02382)や美団(
03690)、アリババ集団(
09988)が売られ、相場の重荷となった。電動工具メーカーの創科実業(
00669)、消費財銘柄の恒安国際集団(
01044)とバドワイザーAPAC(
01876)は大幅安。大型金融株のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)も売られた。半面、中国本土の商業銀行、中国工商銀行(
01398)と中国建設銀行(
00939)、中国銀行(
03988)、交通銀行(
03328)が軒並み高。香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)、不動産株の中国海外発展(
00688)と華潤置地(
01109)も大きく買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は続落し、0.50%安の8508.85ポイント。オンライン旅行会社の同程芸龍(
00780) やヘルステックの京東健康(
06618)が売られた半面、オンラインゲームのネットイース(
09999)、スマートフォン製造受託のBYDエレクトロニック(
00285)が買われた。