週明け22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前営業日比1.14%高の3443.44ポイントだった。深セン成分指数は1.14%高の13760.97ポイントと反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7598億8600万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、上げ幅を拡大した。前週末に行われた米中外交トップの初めての対面会談は冒頭が非難の応酬となったものの、その後は予定通りに協議を終えたことから、米中関係のさらなる悪化に対する懸念が和らぎ、買い戻しが優勢。中国人民銀行(中央銀行)の易綱行長が20日のイベントで、「流動性を提供する余地がある」などと述べ、実体経済を支えるため追加の金融緩和を打ち出す用意があると表明したことも好感された。もっとも、3440ポイント付近では上値が重く、中盤以降はおおむね同水準でもみ合った。
セクター別では、環境関連、電力、旅行・ホテルが高い。半面、貴金属の一角が軟調だった。
A株市場では、格安航空の春秋航空(
601021)が8%超高と急伸。メーデー連休の航空券の予約がコロナ前の2019年同時期を大幅に上回っているとの報道が材料視された。ハイテク関連のTCL科技集団(
000100)、科大訊飛(
002230)、三安光電(
600703)、金融株の平安銀行(
000001)、東方証券(
600958)、招商銀行(
600036)、重機大手の中聯重科(
000157)も大幅高。化学製品メーカーの万華化学集団(
600309)、家電メーカーの美的集団(
000333)、酒造大手の貴州茅台酒(
600519)が逆行安となった。
上海B株指数は0.52%安の243.63ポイントと4営業日ぶりに反発、深センB株指数は0.96%高の1120.04ポイントと反発した。