週明け22日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続落。前場終値は前営業日比0.18%安の28939.53ポイントだった。中国企業指数は0.42%高の11331.77ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で785億4000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まった。米連邦準備理事会(FRB)が大手銀行の資本規制の緩和措置終了を発表し、19日の米債券市場で長期金利が上昇したことが嫌気された。ただ、中国本土相場が上昇すると香港市場でも買い戻しが入り、序盤にハンセン指数が上げに転じる場面があった。中国人民銀行(中央銀行)の易綱行長が20日、実体経済を支えるため「金融政策を調整する比較的大きな余地がある」と述べたと伝わり、金融引き締め懸念が後退したもよう。もっとも買いの勢いは続かず、いったん回復した心理的節目の29000ポイントを結局割り込んで前場の取引を終えた。
個別では、ハイテク株の舜宇光学科技(
02382)や美団(
03690)、アリババ集団(
09988)が売られ、相場の重荷となった。電動工具メーカーの創科実業(
00669)、消費財銘柄の恒安国際集団(
01044)とバドワイザーAPAC(
01876)は大幅安。大型金融株のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)も売られた。半面、中国本土の商業銀行、中国工商銀行(
01398)と中国建設銀行(
00939)、中国銀行(
03988)、交通銀行(
03328)が軒並み高。香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)、不動産株の華潤置地(
01109)も大きく買われた。