18日の香港市場は続伸スタートか。米連邦準備理事会(FRB)は17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、2023年末まで現行のゼロ金利政策を続けるとの予想を示し、市場の予想以上に「ハト派寄り」の内容となった。金融緩和の長期化が景気回復と株式市場への資金流入を後押しするとの見方が広がり、前日の米国市場でダウ平均は初めて3万3000米ドル台に乗せた。ゼロ金利政策の長期化見通しから高PER株にも買いが入り、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3日続伸した。FOMCの結果や米株高が香港市場の地合いの改善につながりそうだ。
17日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、英金融大手HSBC(
00005)、保険株のAIAグループ(
01299)が香港終値を上回った。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前週末の終値を170ポイント超上回って寄り付くことになる。
もっとも、米中外交トップの会談を控えているため、買い一巡後は上値の重い展開になる可能性がある。18日に米国のブリンケン国務長官とサリバン大統領補佐官が中国外交担当トップの楊潔チ共産党政治局員、王毅国務委員兼外相と米アラスカ州のアンカレジで対面協議を行う予定で、内容を見極めようと様子見ムードが広がりそうだ。