16日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.67%高の29027.69ポイントだった。中国企業指数は1.66%高の11329.43ポイント。メインボードの売買代金は概算で1545億8000万HKドル。
ハンセン指数は心理的節目の29000ポイントに乗せてスタートし、終始プラス圏で推移した。米経済活動の正常化への楽観的な見方から前日のNY市場でダウ平均が史上最高値を更新して終了した流れを引き継いだ。米長期金利の上昇が一服したことを受け、足元で売られていたハイテク株など高PER銘柄が買い戻され、相場を支えた。ただ、17日まで開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたい気分も漂い、朝方に29100ポイント付近で伸び悩むと、その後は29000ポイントを挟んでもみ合った。
個別では、スマートフォン大手の小米集団(
01810)が大幅に続伸。米連邦地裁が小米集団を軍事企業リストから除外するよう求める仮命令を出したことを受け、英FTSEラッセルは同銘柄を再び採用する可能性に言及した。医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)、電動工具大手の創科実業(
00669)、2020年12月本決算を発表した医薬品メーカーの石薬集団(
01093)、不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)、ネット関連株の美団(
03690)も高い。半面、金融株のAIAグループ(
01299)、HSBC(
00005)、石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)が売られたほか、長江実業集団(
01113)、九龍倉置業地産(
01997)など香港地場系銘柄がさえない。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は大幅に反発し、3.22%高の8530.82ポイント。平安健康医療科技(
01833)、閲文集団(
00772)、京東健康(
06618)の上昇が目立った半面、PC世界大手のレノボグループ(
00992)が逆行安となった。