16日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.62%高の29012.96ポイントだった。中国企業指数は1.54%高の11316.23ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で828億7000万HKドル。
ハンセン指数は心理的節目の29000ポイントに乗せてスタートし、プラス圏でもみ合った。米経済活動の正常化への楽観的な見方から前日のNY市場でダウ平均が史上最高値を更新して終了した流れを引き継いだ。米長期金利の上昇が一服したことを受け、足元で売られていた高PER株が買い戻され、相場を支えた。ただ、17日まで開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたい気分が漂い、指数は29100ポイント付近で伸び悩むと、その後は29000ポイントを挟んでもみ合った。
個別では、スマートフォン大手の小米集団(
01810)が大幅に続伸。米連邦地裁が小米集団を軍事企業リストから除外するよう求める仮命令を出したことを受け、英FTSEラッセルは同銘柄を再び採用する可能性に言及した。医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)、電動工具大手の創科実業(
00669)や、2020年12月本決算を発表した医薬品メーカーの石薬集団(
01093)、同業の中国生物製薬(
01177)も高い。半面、金融株のAIAグループ(
01299)、HSBC(
00005)、石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)が売られたほか、長江和記実業(
00001)など香港地場系銘柄がさえない。