週明け15日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前営業日比0.33%高の28833.76ポイントだった。中国企業指数は0.26%安の11144.08ポイント。メインボードの売買代金は概算で1936億8000万HKドル。
ハンセン指数は、前場はほぼプラス圏で推移したが、後場はマイナス圏に沈む場面も目立った。前週末に2%超下落した後とあって、買い戻す動きが広がったほか、午前に発表された中国の小売売上高と鉱工業生産がいずれも市場予想から上振れたことを受け、指数は心理的節目の29000ポイントを超える場面もあった。ただ、米長期金利の上昇に対する警戒感は強く、中国本土市場の下落も投資家心理を冷やした。
ハンセン指数構成銘柄では、米連邦地裁が軍事企業リストから除外するよう仮命令を出した小米集団(
01810)が7.03%高。華潤置地(
01109)やAIAグループ(
01299)の上昇も目立った。半面、美団(
03690)やテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)などハイテク株が下落し、重しとなった。きょうから指数に加わった海底撈国際(
06862)、阿里健康(
00241)、龍湖集団(
00960)はいずれも下落した。
この他では、中国の2月の旅客輸送量が前年同月比2.9倍となったことを受け、中国南方航空(
01055)や中国東方航空(
00670)など航空株が大幅高。きょう香港市場に上場した汽車之家(
02518)は公開価格を2.10%上回る180HKドルで初日の取引を終えた。