12日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに大幅反落。終値は前日比2.20%安の28739.72ポイントだった。中国企業指数は1.48%安の11172.95ポイント。メインボードの売買代金は概算で2254億7000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まったものの、買い一巡後に下げに転じた。時間外の米10年債利回りが1.6%台まで上昇したことで、ハンセン指数の下げ幅が急拡大。心理的節目の29000ポイントを割り込んで終えた。前日に同水準を終値ベースで回復していただけに、利益確定売りが出やすい環境だった。中盤までは、前日のNY市場やきょうの中国本土市場の株高を支援材料に下値が堅かったが、終盤に売りが膨らんだ。セクター別では、素材と情報技術、金融が大きく売られた半面、不動産・建設、公共事業が逆行安。
ハンセン指数構成では、時価総額が大きいAIAグループ(
01299)、テンセント(
00700)、チャイナ・モバイル(
00941)、HSBC(
00005)が軒並み売られた。前日大引け後に決算を発表した香港鉄路(
00066)、チャイナ・ユニコム(
00762)はそろって急落。ハイテク株の舜宇光学科技(
02382)、美団(
03690)も安い。一方、100億HKドル規模の自社株買い計画を発表した小米集団(
01810)が大幅高。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)は続伸。不動産株の碧桂園(
02007)、華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)の上昇が目立った。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3日ぶりに反落し、2.13%安の8456.43ポイント。パソコン大手のレノボグループ(
00992)、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)が大幅に下げた。2020年12月本決算を発表したJDドット・コム(
09618)も売られた。半面、衆安在線財産保険(
06060)、BYDエレクトロニック(
00285)が続伸した。