12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.47%高の3453.08ポイントだった。深セン成分指数は0.22%高の13897.03ポイントと3日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8169億8500万元だった。
上海総合指数は、前場はマイナス圏での推移が目立ったが、後場はプラス圏で推移した。一段の下落に対する警戒感は強いものの、中国経済が予想よりも速いペースで新型コロナウイルスによる影響から回復していることが好感されたほか、政策支援が期待される銘柄や決算発表などを手がかりに買いも広がり、指数を押し上げた。セクター別では、電力、観光・ホテル、高速道路などが買われた半面、保険株が全面安。貴金属や電子・IT株も売られた。
A株市場では、単結晶シリコン太陽電池の製造工場を寧夏回族自治区の銀川経済技術開発区に建設すると発表した隆基緑能科技(
601012)が2%超上昇。JDドット・コム(
09618)が株式取得に向け協議を進めているとの報道を受け、国金証券(
600109)は一時ストップ高を付けた。会社側が後に報道を否定したが、終値は8%超上昇。半面、用友網絡科技(
600588)や大族激光科技産業集団(
002008)の下落が目立った。
上海B株指数は0.23%高の245.70ポイントと3日続伸、深センB株指数は0.63%高の1112.38ポイントと続伸した。