■AIAグループ（01299）：12日朝方に発表した2020年12月本決算で、純利益は3.3％減の57億7900万米ドルと、ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想の54億4200万米ドルを上回った。経常収益は6.6％増の503億5900万米ドル。

■小米集団（01810）：11日大引け後、最大100億HKドルの自社株買いを実施すると発表した。今後、市況を見ながら購入を進めていく。

■華潤セメント（01313）：2020年12月本決算をきょう発表する。ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想は、売上高が401億2400万HKドル、純利益は101億700万HKドル。

　12日の香港市場は前日の米株高の流れを引き継ぎ、続伸して始まるか。米政府の追加経済対策がバイデン米大統領の署名により11日に成立し、香港でも投資家が運用リスクを取りやすくなりそうだ。米長期金利が落ち着いた動きとなったことで、金利上昇が重荷となっていたグロース（成長）株に買いが入ると予想する。決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別銘柄の物色も引き続き活発となるだろう。

　中国本土株式市場で11日、上海総合指数が6営業日ぶりに大幅反発したことも支援材料。相互取引制度を通じた本土投資家による香港株売買（南向き取引）は同日、4営業日ぶりに買い越しに転じた。

　11日のＮＹ株式相場は、ダウ平均が5日続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合も大幅に反発した。同日の香港株の米国預託証券（ADR）は、中国インターネットサービス大手のテンセント（00700）とアリババ集団（09988）、保険株のAIAグループ（01299）と中国平安保険（02318）が香港終値を上回った。一方、英金融大手HSBC（00005）が下回って引けた。

　11日の米株式市場で、中国ネット・IT株は軒並み高。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比2.77％高の240.80米ドルと反発。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）も6.76％高の272.38米ドルと反発した。主な中国関連ネット・IT株の11日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：240.80米ドル（+2.77％）
　■百度（BIDU）：272.38米ドル（+6.76％）
　■トリップ・ドット・コム（TCOM）：41.41米ドル（+4.70％）
　■JDドット・コム（JD）：90.01米ドル（+0.76％）
　■ウェイボー（WB）：52.95米ドル（+1.65％）
　■ネットイース（NTES）：108.39米ドル（+2.54％）
　■モモ（MOMO）：16.73米ドル（+3.78％）
　■レンレン（RENN）：8.79米ドル（+2.69％）
　■新浪（SINA）：43.16米ドル（0％）
　■捜狐（SOHU）：17.84米ドル（+1.71％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：2.64米ドル（+7.32％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：27.78米ドル（+1.57％）