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12日の香港市場は前日の米株高の流れを引き継ぎ、続伸して始まるか。米政府の追加経済対策がバイデン米大統領の署名により11日に成立し、香港でも投資家が運用リスクを取りやすくなりそうだ。米長期金利が落ち着いた動きとなったことで、金利上昇が重荷となっていたグロース(成長)株に買いが入ると予想する。決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別銘柄の物色も引き続き活発となるだろう。
中国本土株式市場で11日、上海総合指数が6営業日ぶりに大幅反発したことも支援材料。相互取引制度を通じた本土投資家による香港株売買(南向き取引)は同日、4営業日ぶりに買い越しに転じた。 11日のNY株式相場は、ダウ平均が5日続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合も大幅に反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、保険株のAIAグループ(01299)と中国平安保険(02318)が香港終値を上回った。一方、英金融大手HSBC(00005)が下回って引けた。 |
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11日の米株式市場で、中国ネット・IT株は軒並み高。中国のネット通販最大手アリババ集団(BABA)が前日比2.77%高の240.80米ドルと反発。中国の検索エンジン最大手、百度(BIDU)も6.76%高の272.38米ドルと反発した。主な中国関連ネット・IT株の11日終値は次の通り。
■アリババ集団(BABA):240.80米ドル(+2.77%) ■百度(BIDU):272.38米ドル(+6.76%) ■トリップ・ドット・コム(TCOM):41.41米ドル(+4.70%) ■JDドット・コム(JD):90.01米ドル(+0.76%) ■ウェイボー(WB):52.95米ドル(+1.65%) ■ネットイース(NTES):108.39米ドル(+2.54%) ■モモ(MOMO):16.73米ドル(+3.78%) ■レンレン(RENN):8.79米ドル(+2.69%) ■新浪(SINA):43.16米ドル(0%) ■捜狐(SOHU):17.84米ドル(+1.71%) ■チーター・モバイル(CMCM):2.64米ドル(+7.32%) ■テンセント・ミュージック(TME):27.78米ドル(+1.57%) |
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11日のNY株式相場は堅調。1400米ドルの現金給付や約200億米ドルのワクチン対策費用を含む1.9兆米ドルのコロナウィルス救済法案がバイデン米大統領の署名により成立したことが好感されたほか、半導体株を巡り米中が実務者協議を開始することや、新規失業保険申請件数が予想を下回ったこと、長期金利が落ち着いた動きとなったことも投資家心理の改善につながった。S&P500は1.04%高と3日続伸し、約1カ月ぶりに史上最高値を更新。ハイテク株主体のナスダック総合は2.52%高と大幅に反発し、最高値からの下落率を5.48%に縮小した。ダウ平均は一時364ドル高まで上昇し、188.57ドル高(+0.58%)と5日続伸して終了。4日連続で終値の最高値を更新した。投資家の不安心理を示すVIX指数は21.91ポイントと前日比0.65ポイント低下した。
米中実務者協議開始を好感し、ザイリンクス、コルボ、エヌビディアなどの半導体株が軒並み4-6%上昇し、SOX指数が4.09%高の大幅反発となった。インフレ高進懸念が和らいだことでハイテク・グロース株も買い直され、テスラが4.72%高となったほか、ネットフリックス、フェイスブック、アルファベットが3%超上昇し、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、アップルも1.7%超上昇した。S&P500の11セクターは、金融、公益、生活必需品が0.3%未満の下落となった一方、ITが2.12%高と上昇率トップとなり、コミュニケーション、一般消費財、不動産も1.5%超上昇した。 海外市況 |
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