11日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。終値は前日比1.65%高の29385.61ポイントだった。中国企業指数は2.54%高の11340.40ポイント。メインボードの売買代金は概算で2152億6000万HKドルだった。
ハンセン指数はほぼ横ばいで寄り付いた後に上げ幅を拡大し、ほどなくして心理的節目の29000ポイントを回復。米追加経済対策が成立見通しとなったことや、前日のNY市場でダウ平均が2週間ぶり高値を更新したことを好感。本土市場で上海総合指数が6営業日ぶりに大幅に反発したことも安心感につながった。もっとも、29400ポイント付近では上値の重さが目立ち、後場には上げ幅を縮める場面もあった。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)が約11%の大幅高。同社は肺がん治療薬と中重度喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬の独占的製品ライセンスなどの取得について、中国の新薬開発企業と契約したと発表した。ネット関連株の美団(
03690)、テンセント(
00700)、薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)など、今週初めに売りが強まっていたグロース株も大幅に続伸した。半面、きょう2020年12月本決算を発表する通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)や、本土不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)、華潤置地(
01109)などが売られた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は大幅に続伸し、5.16%高の8640.16ポイント。米中の半導体業界団体が技術と貿易政策関連の情報共有を図る共同作業チームを立ち上げると発表したことを好感して半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)、SMIC(
00981)が急伸。短編動画プラットフォーム運営会社の快手科技(
01024)も約11%上昇し、300HKドルの大台を回復した。