11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は6営業日ぶりに大幅反発。終値は前日比2.36%高の3436.83ポイントだった。深セン成分指数は2.23%高の13866.37ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8039億7500万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、上げ幅を拡大すると、その後は堅調に推移した。序盤は二番底への警戒感から上値は重かったものの、指数は前日まで5営業日続落し、6%超下げていたこともあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がった。また、前日大引け後に発表された2月の金融統計で、マネーサプライM2、融資増加額、社会融資総量がそろって市場予想を上回ったことなども好感された。セクター別では、銀行、貴金属、航空・空港運営が全面高となったほか、非鉄金属、鉄鋼、建材などを中心に全セクターで買いが優勢だった。
A株市場では、アルミ価格の上昇を受けて中国アルミ(
601600)や雲南アルミ(
000807)がストップ高を付けたほか、3月第1週の航空便利用客が前月第1週に比べ2倍に増加したとの報道を受け、中国国際航空(
601111)や中国東方航空(
600115)、上海国際機場(
600009)も買われた。米中の半導体業界団体が技術と貿易政策関連の情報共有を図る共同作業チームを立ち上げると発表したことが好感され、SMIC(688981)は5%超上昇した。
上海B株指数は1.47%高の245.13ポイントと続伸、深センB株指数は1.20%高の1105.45ポイントと6営業日ぶりに反発。